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人間の体には、全長10万キロメートルといわれる血管があります。そのうちに約90%は、毛細血管(直径1000分の5ミリメートル)を含む微少循環(同1000分の30〜40ミリメートル)といわれる細い血管です。といっても毛細血管などは、体の表面では、皮膚の直下にある真皮層(しんぴそう)に網の目のように張り巡らされていて、管というよりはむしろ面といった方がよいようです。いずれにしても、血液は、この全身に張り巡らされた血管を通じて体中を巡ります。そして各臓器や体壁、皮膚表面などの細胞を行き来して、酸素や栄養を届け、老廃物や二酸化炭素などのガスを回収しているわけです。
たとえれば、血管は全国に張り巡らされた大小の交通道路網、もちろん、全国というのは私たちの体です。そして血液は、全国の顧客(全身の細胞)に荷物を運んでいく宅配便業者であり、同時に、各家庭で毎日出されるゴミを回収するゴミ清掃業者でもあるということです。
この宅配と清掃(人間でいえば代謝活動)がうまくいっていれば問題ないのですが、しかし、うまくいかなくなることもままあるわけです。届くはずの荷物がいつになっても届かなかったり、朝のうちにやって来るはずの清掃車が昼になっても来ないということがあったりするのです。
たとえば、渋滞して交通の流れが悪くなったり(糖分や脂肪の摂りすぎで血液が汚れ、赤血球同士がくっついて、血液の流れが悪くなるなど)、整備不良でエンストしてしまったり(栄養不足で形の崩れた赤血球になったり、元気がなくなって十分に働けない赤血球など。整備不良とは悪い食生活です)、時には、事故にあったり、大地震に見舞われて道路が寸断し、車が大破する(私たちの体言えば事故やけが、捻挫や打ち身、手術など)といったようなことがおこったりするわけです。
こうして毎日のように、道路をスムーズに流れることができない、エンストした欠陥車がでてくるわけですが、これが、つまり 血ということです。正常な血液の流れから取り残された欠陥血液です。そして、その欠陥血液、 血が原因となって二次災害、三次災害が起きたりします。障害物がある道路では事故が起こりやすいように、流れの滞った 血がある血管付近では、正常な血液の流れも阻害されて、さらに 血が増えたりするのです。
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