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なげかわしい出来事の背景
長寿で有名な山梨県の棡原(ゆずりはら)地区には、この文字の入った石碑が立っているそうです。身体と土地はわけへだてることはできない。土を離れて人は生きていくことはできない。これはつまり、その土地でとれた食べ物、旬のものを食べるのがよいということです。
この棡原(ゆずりはら)地区で、近年問題になっているのが「逆さ仏」と言われるものです(あまりいい言葉ではありませんね)。これは、お年寄りよりも先に若い人が死んでいくというもので、親からすればとても嘆かわしい現象です。
このようなことが起こった背景にあるのが、若い人たちの食生活の変化だと言われています。年輩の人は、子供の頃から食べて育ったその土地で取れた食べ物、芋やカボチャなどの伝統的な日本食を食べていたのですが、近年、交通の便が発達し、都会の商品が入ってきて、若い人たちの間では、食生活が欧米化(肉食中心)したり、加工食品などを食べるようになったのです。その結果、伝統的な食事を続けたお年寄りは長生きをして、欧米型の食事をするようになった若い人たちが先に病気になって亡くなっていくようになったのです。
この話からもわかるように、私たち日本人が食べたほうがいいものは、もう何千年も前から食べ続けてきた玄米と、そして野菜を中心とした食事であるということです。私たちの体も、こういった食事に適合するように出来上がっているのです。
なぜ日本人は腸が長いのか
たとえば、日本人の腸は欧米人に比べて1メートル以上も長くなっています。これは日本人が、長い間、穀類や野菜などの繊維質を多く含んでいるものを中心にたべてきたため、腸もそれらの食物を消化・吸収しやすいように長くなったのです。一方、欧米人には、長い間、肉類を食べてきた食文化があります。その結果、肉類は野菜ほど消化するのに時間がかからないので、欧米人の腸は日本人の腸よりも短くなっているのです。
実は怖い牛乳
牛乳が日本人には合わないということを、最近よく耳にするようになりました。といっても自然食をやっている方の中では、当たり前のことだったのでしょうか。しかし、今の日本では、多くの人に、牛乳は身体にいいということがほとんど疑う余地のないように信じられています。これはゆゆしき問題でしょう。
牛乳は栄養的にみれば非常にバランスの取れた高栄養食品だと言われています。しかし、それを飲んでいいのは、もともと乳製品を多く食べてきた欧米人です。欧米人は、牛乳の乳糖を分解するラクターゼという酵素を生涯持ち続けますが、日本人やアジア地域に住んでいる人は、乳児期を過ぎると、それがなくなり、牛乳を分解する力が弱くなります。成人で、乳糖を分解する酵素をもっているのは、10%未満と言われています。
よく牛乳を飲むと下痢をするという乳糖不耐症の方がいらっしゃいますが、たとえそうならない方でも、牛乳は好んで飲むものではないと言えるでしょう。
このように、それぞれの民族には、それぞれの体質にあった食べ物とそうでない食べ物があります。体質に合わないものを多く食べれば、未消化状態のまま身体が吸収してしまったり、お腹の中で腐敗して毒素をだして血液を汚します。
ですから、日本人にあった食べ物、昔から食べてきた玄米、豆類、芋類、海草類、しいたけなどのキノコ類、緑黄色野菜、肉よりは魚、そしてごま、梅干し、漬け物などを食べるのがよいということです。
旬のものを食べる
それと、もう一つ気をつけたほうがいいのは、旬のものを食べるということです。昨年末に厚生労働省がだした食物成分表では、はじめて同じ野菜でも、季節によって栄養価の数字が変わるということが盛り込まれました。
たとえばほうれん草は、夏場のものよりも冬場のもののほうが、ビタミンCが三倍も豊富だということです。
今は、スーパーやデパートに行けば、世界中のいろいろな季節のものが並んでいて、お金さえ出せばいつでもどんなものでも食べることができます。しかし、飽食、美食に流されず、旬のものを選んで食べるべきということですね。
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